~「部屋の室温・湿度」「衣服」「布団」編~
ずいぶんと朝晩の寒さがみにしみるようになってきました。天気予報とにらめっこして、最低気温や最低気温のチェック。「今日は何を着ようかしら(ママ自身)」「何を着せたらいいかしら(お子さんに)」と迷うことが多くなってきますよね。 小さいお子さんは暑がりなのか、寒がりなのか・・・難しいですよね。「子どもは風の子というけれど、うちの〇〇ちゃんは、大丈夫なのかしら」「こんなに寒い日はお部屋の温度を何度くらいにしたらいいのかしら」と健康管理と主に環境の整備にも気を使うところです。
小さいお子さんは「暑い」「寒い」「調子悪い」といったことをその時に訴えることがまだまだ上手ではありません。 顔が赤くなったり、顔色が悪くなったり、汗ばんできたり、元気がなくなったり、おこりっぽくなったり・・・こうした体中で訴えてくることが多いようです。 これから冬を迎えるにあたって、小さいお子さんが元気に楽しく過ごしていけるようなポイントをいくつかあげてみます。 すべてのポイントがどのお子さんにも当てはまるということではありませんが、「うちの〇〇ちゃんはどうかな?」とあらためてまなざしを向けることでそれぞれのお子さんにぴったりの「冬対策」が見つかることと思います。
◆部屋の温度・湿度
よく言われることは
「生まれて2か月頃までの赤ちゃんは20℃から24℃くらいで少し高めに」
「3か月以降の赤ちゃんは18℃から22℃くらいで」
というのがちょうどよいようです。そうは言っても、いつもエアコンの温度設定とにらめっこになってしまうと大人が疲れてしまうので「大人が寒くない」というのをめやすにして大丈夫です。
お子さんのほっぺが赤くなっていたり、汗ばんでいたり、なんだか機嫌が悪くなったりしていたら、温度調整を見直してみると良いです。 暑すぎると、汗をかいて、それが冷えて風邪をひいたり、体温がこもって機嫌が悪くなったり、寝られなくて夜泣きにつながったり・・・ということもあります。 温度調整、衣服の調整などでお子さんが上手に汗をかいたり、体温の循環ができるように整えてあげましょう。 また、部屋の中は場所によって温度に差があります。エアコンのファンの向きによって、足元と天井付近とで温かさが変わってきます。もしかしたら、ドアなどのすきま風で、お子さんが寝ているところがちょうど寒かったりするかもしれません。お子さんは大人よりも低い位置で生活しているので、「お子さん目線」で暑さ・寒さを感じて、環境を整えていけるといいですね。 加えて、「喚起」と「湿度」もとても大切です。温かくしようとしてドアを閉め切りにしていくと、空気はどんよりとしてきます。一日に数回は喚起をして、新鮮な空気と入れ替えるようにしましょう。目には見えませんが、どんよりとした空気にはばい菌やウィルスなどが・・・。定期的な喚起が風邪の予防にもつながりますし、外の気持ちよい空気、寒さをしっかりと感じることで、季節を味わうことにもつながります。
湿度ですが、室内が乾燥しすぎないように50%~60%ほどがちょうどよいと言われています。加湿器などの利用したり、濡らしてしぼったタオルや洗濯物を室内の高い位置に干したりすることで乾燥を防ぐことができます。 夜はエアコンをつけている室内に洗濯物干すことで、寝ている間の呼吸を助け、さらに乾きも良いなんていうお得感もあります。
◆衣服
生まれて2か月くらいまでの赤ちゃんには「大人よりも一枚多めに」、
それ以降のお子さんには「大人と同じか、一枚少なく」着せるのがめやす と言われています。
着せる枚数にも配慮しながら、「下着」を上手に着ていくこともとても大切です。 「寒くないように・・・」と厚手の上着類を重ねてきていくと、ゴワゴワ、もこもこしすぎて腕とわきの下に距離ができてしまい、遊びや運動がしにくくなってしまいます。一方で下着は保温性や吸湿性に優れていて、薄手でもあるので重ね着をしても活発に動くお子さんの動きを妨げることがありません。また、薄手の下着を重ね着すると服と服の間に体温で温まった空気の層ができ、厚手のものを1枚着るよりも保温性が高まります。動きやすくて、あたたかい「下着の重ね着」も有効な冬対策ですね。
◆布団
寒い冬は厚めの布団や毛布を重ねることが多いと思います。「昼間よりも一枚多くかける」というおうちが多いようですが、布団の素材や重さにもよりますので、やはりお子さんの体からの訴えをしっかりと受け止めて調整することが大切です。 小さいお子さんは布団を何枚も重ねた「布団のミルフィーユ」の中で、上手に寝返りをしたり、熱を逃がしたりするのがあまり得意ではありません。 布団の重たさに負けてしまって、熱がこもりやすくなり、汗をたくさん書いたり、寝入ろうとしても体がカッカして熟睡できなかったりすることもあります。 心地よい眠りに誘うために
①布団に入る前に温めておく
②寝付いてから体温チェックで布団を調整する ということが役立ちます。
①は湯たんぽや布団乾燥機、お湯を入れたペットボトルなど(いずれも火傷がないようにタオルなどを巻いたり、お子さんがお布団に入るときには必ず出すなどしましょう。低温やけどを防げます。)を布団の中に入れておくだけで、ぽかぽか布団になります。「ぽかぽか」は心地よい眠りに導いてくれるはずです。
②は、お子さんの背中にそっと手を入れて、汗をかいているかチェックしましょう。汗ばんでいたり、むっとしたりするような感じがしたら布団を薄くして、体温がこもらないようにします。お子さんによりますが、手足は比較的ひんやりしていても背中やお腹がぽかぽかと温かければ、「寒くない」というめやすです。 いかがですか。普段の生活に少し気を配ることでお子さんも、ご家族も元気にぽかぽかになれそうですよね。
「室温・湿度」「衣服」「布団」にちょっぴりの工夫をして、寒さも風邪もふっとばしながら楽しい冬をお迎えください。