厳しい暑さ、不安定な天候、寝苦しい夜…そんな夏を元気に乗り切るちょっとした工夫をご紹介します。
「1日で最も眠気が少ない午前10時から正午に眠そうにしているかどうか」は、お子さんの睡眠が十分にとれているかどうかのめやすの一つになります。
この時間帯に眠そうにしているようだったら、寝るときの環境や生活リズム全体を見直して、整えると良いです。
子どもは大人に比べて体温が高くて汗をかきやすいです。汗をかくことは大切な生理現象ですが、寝入るときに汗をかきすぎていると寝付きにくくなることがあります。気になるような場合は寝付いてしばらくは背中にゴワゴワしないタオルやガーゼを入れておくと気持ちがいい上に、寝汗からの寝冷えを防ぐことができます。
また、頭に汗をたくさん書く場合は、頭の下にタオルを敷いたり、寝付くまで冷却シートをあてたりするのも効果的です。
布団に入る前に汗をたっぷりかいてしまっているような時は、38℃~39℃くらいのややぬるめのシャワーで汗を流すとさっぱりします。こうすることで気持ちがよく、さらに体がリラックスするので自然な眠気を誘うことにもつながります。
眠りはじめからのしばらくは、眠りが深く日中の疲れをとるために大切な時間帯です。エアコンの設定を28℃にしているご家庭が多いかもしれませんが、そのままだと体温が下がりにくく、寝付きづらい場合があります。そういうような時は、寝付いてから2~3時間は設定温度を1~2℃下げ、そのあとは、設定温度をもどし、エアコンや扇風機の風が直接体に当たらないようにすると良いでしょう。
室内の明るさも睡眠を左右します。就寝1~2時間前から眠気を催すメラトニンというホルモンが分泌されますが、これは明るいままだと出にくくなります。刺激の強いテレビやゲームなどを夜は控えたり、就寝の少し前から室内の照明を少し抑えるなどすることで気持ち良い睡眠を促すことにもなります。
快適な睡眠にはスキンシップも大切です。体をさすったり、やさしくトントンしたり、子守歌を歌ったり・・・こうした人とのおだやかな関わりやあたたかいぬくもりも安心した眠りを誘います。お気に入りのぬいぐるみやタオルなどのグッズを持たせるのも心身ともにリラックスするきかっけになります。
~気持ちの良い睡眠環境を整えるポイント~
★ぬるめのシャワーをさっと浴びる。
★汗をかきやすい頭の下や背中などにタオルやガーゼなどを入れる。
★寝付いてから2~3時間は室内の設定温度を26℃から27℃くらいにする。
(設定温度を戻すことを忘れずに)
★就寝1~2時間前からテレビなどを控えたり、照明を抑えたりする。
★子守歌、おだやかなスキンシップ、お気に入りのふわふわグッズなどでリラックスする。
早起きして、お日様の光をしっかり浴び、たくさん遊び、たっぷり食べ、しっかり眠る・・・こうしたことにも気を付けながら楽しい夏を過ごしてください。