ごっこ遊び

「なないろ教室」の個別レッスンは、「言語指導」というよりは、     

① 親御さんがご家庭でどのように丁寧な関わりを持てば良いのか

② どのような言葉かけをすれば良いのか、

をお伝えする場と考えています。そのため、レッスンの中では、数多くのごっこ遊びを扱っています。あなどるなかれ、ごっこ遊び

ごっこ遊びをとおして、お子さんはさまざまなことを学びます。ごっこ遊び=おままごとになりがちですが、他にもさまざまなごっこ遊びがあるので、少しずつご紹介します。

 

①おままごと

ごっこ遊びの定番ですが、小さいお子さんから大きいお子さんまで楽しめるごっこ遊びです。

0-2歳児さん であれば、「はんぶん」「切って」と動作を言語化してあげたり、

「どうぞ」「ありがとう」とやり取りを楽しんだり

「いただきます」「おいしい」「ごちそうさま」など普段の生活で使うご挨拶を盛り込んだり

3-5歳児さん であれば、「にんじんが食べたいな」「フライパンでいためよう」など親御さんの投げかけを理解しているかを確かめる機会にもなります。

普段使っている「お皿」「お茶碗」「おはし」「スプーン」「フォーク」だけでなく、「フライパン」「まな板」「包丁」「おなべ」など道具を覚えていくきっかけにもなりますね!

 

★「おままごと」からお料理のお手伝いへ発展させていくことで、より多くの言葉かけを実体験の中で聴かせていくことができるようになります。

 

②お風呂ごっこ

お風呂ごっこは、特にお薦めしているごっこ遊びの1つです。

その理由は、補聴器や人工内耳をつけないでお風呂に入るお子さんたちが、遊びの中でお風呂に関する言葉を聴くきっかけとなるからです。

★お風呂の中で1-10まで数えること、

★洋服を着ている時にはあまり扱わない身体部位名(わき・足の裏・背中・おしりなど)

★湯船で遊びながら「浮く」「沈む」と言った言葉を獲得していきます。

★お風呂に関連する言葉「お風呂場」「湯船」「シャワー」「ひしゃく」「洗面器」「シャンプー」「あったまる」「(お湯に)つかる」「(10まで)数える」こんな言葉も、健聴児はお風呂に入りながら覚えていきます。ごっこ遊びの中で、このような言葉を丁寧に扱いながら、楽しく遊んでもらいたいと思っています。

 

≫≫≫付け足しですが、お風呂を出てから寝るまでの時間も大切にしてもらいたいと思っています。「パジャマ」「ベッド」「お布団」「まくら」「おやすみなさい」などの言葉も、抜けてしまいがちですが、お風呂後の関わりを大切にすることで、聴きなじんでいきます。≪≪≪

         

③お医者さんごっこ

小さい時から、病院に足を運ぶ回数が多いと思います。馴染みのある場でのやり取りもごっこ遊びで楽しみながらしっかりおさえていきたいものです。

★自分の症状を伝えること

≫≫≫「(頭・お腹)いたい」「お熱」「せき」「鼻水」「風邪」「気持ち悪い」「けがしちゃった」「血が出た」「あざになっちゃった」など

★口頭指示に従うこと

≫≫≫「お口をあけてください」「お腹を見せてください」「お腹を見せてください」「息をすって(とめて・吐いて)」など

★病気やけがの予防・使うもの・人や場所の名前

≫≫≫うがい・手洗い・バイキン・絆創膏(バンドエイド)・くすり・消毒・包帯・病院・ お医者さん・看護師さん・くすり屋さん(薬局)など