今回の聴こえとことばコラムは、「夏休み特集」です。定番の絵日記について書きたいと思います。
難聴児療育において、「絵日記」は切っても切れないものなのかもしれません。しかし、絵を描くのが苦手な親御さんが四苦八苦して仕上げるのであれば、だんだん絵日記に取り組むことを避けてしまうように思います。それではもったいない!
これだけ、電子媒体(スマートフォン・iPad・デジタルカメラなど)が出まわっている時代ですから、これらを上手に活用し、一緒に帰宅後ゆっくりと経験を語り合うこともできるでしょう。特に外や室内であっても騒々しいところでの言葉かけはどこまでお子さんの耳に届いているかわかりません。たとえFMを使っていたとしても、帰宅後に、新しく出会ったもの、経験したことについて振り返り、語り合うことは大切なのではないかと思います。
絵日記としてまとめておくことは悪いことではありません。特に園に入ってからは、常に写真や動画を撮れる環境ではありません。親御さんがお子さんと園での出来事を振り返りながら、絵にしてあげることで、イメージしやすくなったり、会話だけでは、なかなか引き出せなかったことをうまく引き出せることがあります。その場合は、子供がいない時間帯に描くよりも多少汚くなっても、上手に描けなくても、話し合いながらタイムリーにその場で絵にしてあげる方が有効なように思います。
家族での特別な出来事を絵日記にまとめる際に、絵を描くのが苦手な親御さんの場合は、ちらしを切り取ったり、パンフレットやチケットを貼ったり、ポイントとなる写真を貼り付ければそれだけでも絵日記として十分活用できるでしょう。
絵日記は、本来お子さんがいない時間に夜なべなどをして仕上げるものではなく、一緒に会話を楽しみながら仕上げるもののように思います。そうすることで、「今日はなにしたの?」といった質問にも気軽に答えられるようになるように思います。そのほかにも、
★ 経験を人に伝えること
★ さまざまな質問に答えること
★ 自らさまざまな質問をすること
★ 特別な経験の中での新しい言葉をおさえること
★ 日々の生活の流れをおさえること
などメリットがいっぱいです。これらの積み重ねが「読むこと」「書くこと」の力につながっていくように思います。(読み書きについては続編で!)
海外でも(絵)日記はExperience Boookと呼ばれ、存在します。
(株)コクレアのサイトに詳細が載っています。少し大きいお子さん向けのビデオで英語ではありますが、親子で絵日記に取り組む様子が分かるかと思います。
なないろ会員のみなさんは、是非、「遠隔支援サイト~SphiC~」の「遠隔支援概要」→「遠隔支援とは?」→「親指導用資料の提供」の中から
*「【絵日記】絵日記の描き方(初級編)」
*「【絵日記】絵日記の描き方(中級編)」
*「【絵日記】セラピー後の絵日記の扱い方」 などの資料もダウンロードしてみてくださいね。